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荒川尚也

宙吹きガラス
このガラス器は私達が調合した原料(珪砂・ソーダ・石灰等)を千数百度のルツボの中で溶かした素地を使い、宙吹き技法で作ったものです。宙吹き技法は、ルツボから竿(パイプ)に巻き取ったガラスに息を吹き込み、ガラス自体の動きと人の技とによって成形します。このため、デザイナーが考えた形を型によって正確に写しとる型吹き法やプレス法と違って、一定の形や大きさの品物を量産するには不向きですが、ひとつひとつの品物にそれぞれの個性や味わいが生まれると思います。出来上がった品物を手にしたとき、それが炎の色をした液体であったことや、竿(パイプ)に巻き取られ、息を吹き込まれてぐんぐんふくらんでいったことを、思い出させてくれるものであってほしいと願っています。

ホウ珪酸ガラスを用いた作品は耐熱性があります。常温(23℃)の器に約98℃のお湯を注いでテスト済みです。
ただし、なるべく急熱急冷は避けてください。 直火・電子レンジはご使用になれません。

荒川尚也Arakawa Naoya

1953年 京都府に生まれる

1977年 北海道大学農学部卒業 豊平ガラス工場入社 巳亦進治氏に師事

1980年 京都府京丹波町にて晴耕社ガラス工房をはじめる

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